54Factory! 笑える!?僕のバイク屋さん選びの失敗談 戻る

僕が高校時代にバイクを買ったときの失敗談です              

およろしければバイクを買われるときのご参考にどうぞ

中学時代から、バイクに興味を持ち始め、高校になって免許を取って、近所のバイク 屋で、バイクを買おうと思いました。

1件は、すごく腕のたつ、職人気質のお店でした。ご主人は、やはり職人って感じの無口な無愛想な方でした。その反面、奥様はいつもにこにこされてるすごく感じのい いおばちゃんでした。まだバイクを買ってないのに、コーヒーをご馳走してくださったり、初対面のぼくにすごく親切にしてくださいました。近所のカブに乗ったおっちゃんとか、大きなバイクに乗ったおにいさんとかで、いつも修理場はにぎわっていました。

買うならココで買おうと、まだ高校生で世間知らずな素人ながらも決めていました。

もう1件は、田舎町にもかかわらず、バイク雑誌にも宣伝を出していて、中古バイクとかがいっぱい並んでいるお店でした。
 が、バイクに乗ってる人からは、あまりいいうわさは聞きませんでした。中古車もあまり整備をせずに販売しているとか、修理がいいかげんとか、あまり腕はよくないとのうわさでした。

ここで買うと、あとあと苦労するかな?と何気なく思っていましたので、ここでは絶対に買わないでおこうと思っていました。

免許が取れたその翌日、お年玉やおこづかいや家の手伝いをして貯めたバイク代をにぎりしめて、職人気質のお店にバイクを買いにいきました。


「こんにちは、この前まで表にあった原付バイクを買いに来ました」っていうと、 「ごめんね、あれ、売れたんよ」「え〜、すぐ欲しいんですけど無いですか?」「すぐにはなかなかないんよねえ〜」
予約してなかった僕が悪いんだけど、とにかくすぐに欲しかったんで、とりあえずもう1件のあまり評判の良くないほうのお店にその足で行きました。

そこには原付バイクが何台かありました。
すぐに欲しかった僕は、あとさき考えずその場で「これ」と言って原付バイクを買いました。

もう、うれしくてうれしくて、学校から帰ると、毎日のように乗っていました。宝物のように大事にしましたし、いつもピカピカにみがいていました。
ところが、しばらくすると、調子が悪くなり、とうとう動かなくなってしまいました。
当然、買ったお店に修理に出したのですが、悪いうわさは的中、日にちはかかるし予想 していたとおり、なかなか上手に直りません。
毎日でも乗りたいので、「まだですかまだですか」と催促しますがなかなか直りません。何日かたって、ようやく直ったのですが、しばらくすると、また同じように調子が悪くなり、またまた動かなくなってしまいました。そういうことが3回も続き何回言ってもなかなかラチがあかないし、店の人は催促するもんだから逆ギレする始末。「俺が悪いんやないだろうが、そっちがキチンと修理せんからだろうが」と思いつつよう口に出せませんでした。

 

結局、そこのお店で買ったバイクではないので申し訳ない、とは重いつつ職人気質のおじさんのお店に持っていって、一発で直してもらいました。

子供ごころ?(高校生って子供か?)にも「なんでこんな目にあうんじゃ、次はやっぱり絶対ここで買うぞ、きちんと修理してもらえないところで買うとえらいめにあう。ここは、めちゃ、安心や。もう修理ができない店はこりごりじゃ」と、反省しきりでした。

結局、原付の修理は以後ずっとそこでお世話になりました。

高校を卒業して家を出て京都へ行き、アルバイト等で自活をはじめました。原付は持っていったのですが、今度はやはり大きなバイクが欲しかったので、前回と同じ間違いをしないように、先輩やバイト先の人からたくさんの話を聞き、良いバイク屋、悪いバイク屋を教えてもらいました。 同じ間違いを繰り返して、いやな目や、大変な目にはあわないようにしないといけません。
今回は初めて新車を買うので、バイク雑誌とかで、一生懸命勉強しました。

評判のいいバイク屋へ行って買おうと思って値段を聞くと、思っていたよりも相当高いのです。1万円、2万円の違いなら、あとあとを考えて、文句なしに即、評判のいいお店で買いました。が、かなり金額が違ったので、悩みに悩んだ僕は、またまた、目先の安さにはしってしまい、新車だろうからトラブルはなかろうと、安いほうの買ってはいけないお店で買ってしまいました。 だって、晩メシ60回分2ヶ月分まるまる違ったんで、自宅でない者の悲しさ。

納車日にとりに行くとやはり新車、抜群に調子いいです、これはあたりまえか。 バイクは抜群、ま、納車日が遅れたり、その連絡もくれなくて、ちょっと、いやな思いをしたんだけど、バイクに乗れることのほうが嬉しくて嬉しくて。 ただ、チョークのことや、ガソリンコックのことや、そういう説明をまったくしてくれなくて、逆にこっちが質問しても適当にしか答えてくれなかったのには、がっかりを通り越して本当に困った。なんせ初めてのバイクだから、ぜんっぜんわからないんだもん。それ以外はさすが新車、何ヶ月かは何のトラブルもなく最高でした。

ところが、ちょっとした事故?でバイクが動かせなくなった時に、その店に「助けて」のTELをいれました。が、そこで買ったにもかかわらず、取りには行けないとか、うーじゃかーじゃで、最後には持って来れば見てあげるとか、冗談じゃない、動かなくて困ってるから電話してるのに。

結局、厚かましいとは知りつつ、恥を忍んで、紹介してもらっていた評判のいいバイク屋に先輩から頼んでもらって、取りにきてもらいました。たぶん、そのお店の人はいい気分じゃなかっただろうと思います。やはり、一発でなおりました。

 

今のバイク屋は二通りに分かれています。

一つは、修理技術は最高だが販売に目を向けていないので大量仕入れ安価販売をしない店。

もう一つは、販売する力はあるので安売りはできるが、修理がまったくおぼつかない店。

自分がお客さんの立場だったら、どちらかと言うと修理ができるほうの店を選びますが、本当はどちらの店でもなく、できれば修理もできて安く買える店がいいです。

 

そんな、失敗経験も踏まえて、

「もし、自分がバイク屋をするなら、絶対に、修理がしっかりできその上に新車も中古車も安い店にしよう」と思いました。

この気持ちが現在の「FACTORYフジハラホンダ」のルーツ?になってます。

しかも自分だけじゃなく、バイク好きなスタッフ7人全員が多かれ少なかれ経験してきた嫌な体験ですから、お客さんに同じような嫌な気持ちにさせたくないということに、一番気を使ってます。

お店選びを、間違ってしまうと、僕みたいにすごく悲しい思いや、嫌な体験をしますので、くれぐれも間違った選択をしないように注意してください。

買う側の立場でいうと、やはり、修理がしっかりできることが一番。

しかも 新車も中古車も値段の安いことも一番。

くれぐれもお店選びは、僕みたいに、目先のことにまどわされずに、あとあと泣きをみない本当に最高のお店を選んでください。
 いっぱい失敗してきたバイク好き 須賀 雅彦
    
バイク研究会のホームページに戻る

初めて買ったバイク
ヤマハF5S、本当は職人気質の店にあったFS−1が欲しかった。