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2007年11月NHK 海外向 TV番組「ビギン ジャパノロジー」に鈴木榮子がゲス出演させていただきました。 2007年2月外国特派員協会から講演依頼をいただきました。「いけばなの心」をお話させていただきました。
毎週木曜日 広島市中区幟町12-16 (電話 082-221-3515) 午前クラス: グループレッスン セッション形式「英語でいけばな」(10回1クール・年3回) 2010年度第3回 9月9日開始 午後クラス:個別レッスン プチ花展:2010年11月18日12時半―15時
<広島クラス 2010年度セッション予定> 「英語でいけばな」セッションは年3回あります。1セッションはグループレッスン10回で、期間中の木曜日朝10時半からです。 個人レッスンのクラスは毎週木曜日午後開催中です。 2010年度のセッション日程は下のとおりです。 *2010-1: 2月18日 - 4月22日 (プチ花展4月22日) 完了 *2010-2: 5月13日 - 7月15日(プチ花展7月15日) 完了 *2010-3: 9月9日 - 11月18日 (プチ花展11月18日 9月23祝日開講 10月28日休講) クラス場所:広島市中区幟町12-16 小畑カルチャースクール 202 お問い合わせ 電話:082-221-3515(小畑) または eiko@hbs.ne.jp 鈴木まで
"Ikebana in English" Osaka class パワーポイント画像・英語による講義の後、個人レッスン 午前 11時〜12時半 夜 19時〜20時半
大阪市北区東天満宮1-7-23 電話:06-6355-2324
「暮らしに花を」 ようこそ、いらっしゃいませ。こちらは「花」をテーマに綴ったページです。
--目次--
小原流いけばな歴40余年の私は、広島と大阪で小さな花クラスを開いています。 1970年代に仕事で世界中を飛びまわった後、80年代にかけて数年間、カナダ・アメリカで暮らしました。アメリカ時代には毎日フローラルデザイナー養成校に通学、カリフォルニアでフローラルデザイナーとしての認定証をいただきました。帰国後、私は在日外国人に日本文化のいけばなをご紹介するクラスを開講しました。私のアメリカ滞在が新鮮で快適だったのは、現地の方々との心通う交流があったからで、事あるごとにご招待くださり自国の行事を紹介してくださったアメリカの友人・知人のご親切は忘れません。日本に落ち着いた今度は、日本人の私が、海外の方々のお世話をする番。せめてものご恩返しになればと思ったのが、クラス開講の発端です。 現在開講しているいけばなクラスには、日本の花の文化を学びたいという外国の方々が沢山いらっしゃいます。いけばなの技術を身に付け帰国された方々は、何百人にもなると思います。自国でいけばなを教えている方もあります。昨今は、現地の植物で制作した作品写真を添えて、「明日のレッスンで見せるのだけど、これでいいかしら。アドバイス下さい」などと言ったE-mailが送られてくることがあります。私はあわてて、「白い花をもっと低く」だの、「足元にもう一枚葉をそえて」などとコメントして返送します。どんなレッスンしているんだか、世界の果てで開講されるクラスを想像すると、ハラハラもします。 こうして海外の方々といつも関わって暮らすうちに、私は日本人のアイデンティティーって何だろうと考えるようになっていました。
いけばなをはじめて見る外国の方々は、大概、感嘆の声をあげます。ほんの数本の花で大きな空間を飾る作品にしたり、枝や葉といった、自国では見向きもされない部分も、きれいに見せてしまう技術は、日本人の智恵の技に見えるようです。 そして、私の知る外国の方々は、その智恵を自分達の暮らしに取りいれる工夫をします。自国の文化を捨ててしまうのでなく、自国の文化に取りいれるのです。桃の節句や端午の節句を日本人と同じように飾って自分たちの行事にするのでなく、例えばアメリカ人なら独立記念日や感謝祭を祝うことを忘れず、その際の飾り花にいけばなの技術を応用するといった具合です。 私がアメリカに生活していた頃、私の目はアメリカにばかり向いていました。アメリカ人友人の生活習慣をそっくり真似して、アメリカ人の祝祭日をそのまま家に取り込み、着るもの、食べるもの、話すときのジェスチャーまでを周りのアメリカ人のする通りにして、すっかり身についていました。アメリカ人化していたとでもいえましょうか。それがアメリカ人の友人とのいい友好関係を保つ証になることだと思っていました。アメリカ人化するには日本の習慣や考え方、日本でなされていることなどには目もくれず、さっさと捨ててしまい、早くアメリカ人と同じようになることだと信じていたような気がします。
あれから30年になる今、日本で外国の方々と関わる生活になりました。海外からの皆さんは母国を離れ日本に暮らしていても、自国の文化に誇りを持ち、自国の伝統を守って行く姿勢であることに気づきました。どこに暮らそうと自分の母なる国に誇りを持つ姿勢には見習うものがあります。アメリカ時代の私が恥ずかしく思えてきました。 遅ればせながら、私も日本人のアイデンティティーを意識するようになりました。我武者羅に走ってきましたが、少し立ち止まって見るゆとりが出て来たのかもしれません。 日本人のアイデンティティーって何でしょう。今、「花」という切り口で日本を見つめなおしたいと思います。あなたはいかがお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。このページが一投石になればと思います。
<今月の作品>
<2010年>
「いのちを守りたい」と、鳩山首相の施政方針演説は始りました。演説内容についての議論は色々とありますが、「いのちを守る」ことの大事さを否定する人は、誰もいません。制度や設備が弱者にやさしくない、延いては、「いのち」の軽視に繋がると感ぜられるから、ああいった演説になったのでしょう。 首相が「いのち」の大切さを国会でアピールする背景には、いとも簡単に他人を殺してしまうなどの、「いのち」を軽視した事件が多発する社会があります。何かに執着しすぎて、他人の「いのち」を代償にすることも厭わない加害者。他人の痛みを感じるというセンサーが働いていないのでしょう。 どんな加害者だって、生まれた時は無垢で、やさしい良心を持っていたはずです。幼い頃、大好きな身近な人が悲しむと一緒になって悲しくなりませんでしたか。そういった、やさしい思いやりの心は誰でも内蔵しているはずなのです。なのに、成長して行く過程で、騙したり騙されたり、傷つけたり傷つけられたりという環境にいると、センサーは壊れてしまうのでしょう。内蔵している良心は薄れ、他人の痛みを感じるやさしさを忘れ、他人を殺してでも自分の満足を得たいという心になってしまうのでしょうか。加害者も傷ついていると考えると、私の心は二重に痛みます。 「いのち」の大切さについて、私には政治面からの云々はできませんが、長年関わるいけばなから痛感することは、お伝えできるかもしれません。
数年前、私は、『いけばなに継承されるもの--「生」の意識をめぐって』という論文で、芸術学博士学位をいただきました。いけばなは日本独特の文化と言われますが、どこが日本独特なのでしょう。西洋にも花をいける習慣はあります。いけばなでは植物の「いのち」を大事にするといわれますが、外国では植物の「いのち」は大事にされないのでしょうか。こういったところから研究は始まりました。 植物を摘めば、その命を永らえさせようとするのは古今東西に違いはありません。研究をすすめていくと、次のようなことが分かりました。日本では江戸中期、植物の命の尊重に加え、個性をいかす意識が生まれました。植物の個性をいかすとは、植物の特徴を引き出し顕すことです。梅は枝ぶりが面白いので、枝の動きを見せ、桜は花の華やかさを見せる。花菖蒲は長い葉と茎が特徴なので花を高く、勢いを見せて挿し、カキツバタは幅広の葉が美しいので、葉の重なりを見せ、花は色香を見せて挿す、という具合です。こういった植物の見つめ方と挿し方が定まり、それが「いけばな」の技として伝承されてきたのです。ベースには、自然が作る美に対する崇拝の念が流れています。 いけばなでは、制作者が一方的に自分の思いでデザインするのでなく、植物本来の姿を見つけ、それを美しく見せるように、いわば、植物の言葉を聴いてからデザインします。制作者に、植物本来の姿を見つけ出そうとするセンサーと、見つけた特徴を美しいと認める優しさがなければ、いい作品は出来ません。いけばなの真価は、相手のあるがままを認め、それをいかす精神と言えましょう。西洋花飾りとの差異はここに起因すると気がつきました。 思い切り簡単に言ってしまうと、いけばなとは植物の「生」をみせる技芸です。論文は、2010年出版予定ですので、また、ご報告いたします。
おかげさまで、私は45年間、いけばな稽古を続けています。今も毎月稽古に通っています。稽古が20年ほど経ったころから、外国人にいけばな紹介のつもりで、クラスを開講しました。今では、多国籍の外国人・日本人が、面白がっていけばなを学んでいます。毎週、他文化の方々に、いけばなを指導するうちに、いつからか、私は、日本のいけばなには、温かみや思いやりが底流にあるのではないかと思い始めました。花の見つめ方、扱い方などが、西欧のそれらとは全く異なるのです。これが、研究を始めるきっかけでしたが、今でも、毎日が新たな発見で楽しいです。 いけばなの稽古は、続けさえすれば誰でもできる、単純なことです。でも、45年継続は簡単ではありません。健康に恵まれ、経済的にも何とかやりくり出来、花に向き合う時間がとれ、家族の理解があったからこそできたと思います。続けられたからこそ気づいた、いけばなの温かさや思いやりです。こんなに長く関わって、やっと気がつく特徴なんて、気がついた人が書いておかなければ消えてしまう。 お世話になった諸先生方、種々の機会を下さったり、サポートして下さった皆さま方、多くの方々のおかげで今の私があります。ありがとうございました。 そろそろ、お返しする番と思っています。と発信するのですが、くじけそうになることも沢山あります。皆様のお声が唯一の元気の素です。どうぞ、よろしく応援をお願いいたします。ご賛同くださる方、お知らせ下さいませ。ご一緒に活動しませんか。次代の若者へのプレゼントのつもりで。
芸術学博士 小原流いけばな教授会特別会員 鈴木榮子 731-0016 広島市中区幟町12-16 小畑カルチャースクール202 Tel: 082-221-3515(小畑)
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